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INTERVIEW WITH ERIKA TODA

――お二人が出会ったきっかけは?

陵本望援(以下陵本) :出会って8年くらいか?

戸田恵梨香(以下戸田) :10年?いやもっと長いかな。私が22か23歳のときに知り合っているから、ノエさんとの付き合いはもう10年くらいになります。

陵本:もともとは女優のりょうちゃんから、めっちゃくちゃかっこええ子がおんねんって聞いてて。今、一緒にドラマやっている戸田恵梨香って子がほんまにかっこええんよって、私に紹介してくれたのが始まりやったな。

戸田:えー、うれしい!

陵本:こんなかっこええ子がなんでファッション誌に出てないんかな?って不思議でね。恵梨香は私服もめっちゃカッコええんですよ。それで本人に聞いたら、ファッション誌にも興味あるって。その頃、うちでファッション業界の人が集まるホームパーティをよく開いていたから、そこに誘ったんです。それで、ヘアメイクの子らに恵梨香を紹介したら、みんなすごく気に入ってくれて、今度、恵梨香をモデルにファッション撮影したいよね!って盛り上がって。でもその頃はまだ今みたいに、女優さんがモード雑誌にモデルとして登場する機会があまりなくて。モデルはみんな外国人やったし。それで知人のプレスの子らに相談して、これは一度、しっかり恵梨香をお披露目した方がいいんじゃないかって話になったんよ。そうじゃないと他の人らはテレビに出てる恵梨香しか見てなかったから。こんなかっこいい側面もあることをちゃんとお伝えせなあかんから、なんかハイブランドのパーティとかないかな?って話してて。そしたら丁度、ディオールの大きなパーティが日本であったんよ。ならば、そこで恵梨香を押し出そうってことになって、今日の撮影と同じヘアメイクをブッキングして、準備万端、パーティに出席したんですよ。そしたら、狙い通り、関係者一同、「あの子は誰?!あの可愛い子は誰!?」ってなったんよ!

戸田:そうなんですね!その話、今初めて聞きました。

陵本:あれは、戸田恵梨香ちゃんですよって言ったら、みんな「えー、あの子、あんなにかっこいいの!!」って話題騒然よ。実はこのディオールのパーティは、他にも色々な人をゲストで仕込んでたんだけど、恵梨香が断トツ、話題に登ったな。ディオールのプレスもめっっちゃ喜んでたわ。

戸田:あの日のことは、よく覚えてます。

INTERVIEW WITH ERIKA TODA #02

―― パリコレに行ったことがきっかけで仕事に変化が。

陵本:それをきっかけにパリコレに行った方がええって、私が恵梨香の事務所の社長に直談判に行って。今の恵梨香にとって、パリコレに行くことが重要かってことを社長に説明したんよ。コレクションに行くってことは、世界に顔見せするってことなんよ。今では日本の女優がパリコレにゲストとして呼ばれて、フロントロウに座ることは珍しくないけど、当時はなかったから。世界中から一番かっこいい子が集まって客席の最前列を賑やかしてるのに、日本人はいつも変わり映えのしない顔ぶれが一列目に座っている。そんな状況やから、私はぜひ、恵梨香をパリコレに連れてって、フロントロウに座らせたい!って思ったんよ。

戸田:パリに行かせてもらったのは、25か26歳の時でした。たくさんのショーを見せてもらって、着替えて、次のショー、それでまた次のショーって、目が回るくらいで。

陵本:それもパリで一番の有名な弁護士のバイクの後ろに乗って移動したてたよな(笑)。

戸田:時間はないし、分からないことだらけで、とにかく「イエス!イエス!」ってずっと言ってましたね。(笑)。でも、それから日本でも雑誌の「ELLE」や「VOGUE」のお仕事も頂くようになって、色々と状況が変わりました。特に事務所の考え方が変化したのが大きかったと思います。

陵本:偶然がいくつも重なって、動いた時だったんやね。それはよかったな。恵梨香へのイメージが完全に変わったよな。
恵梨香自身はパリコレに行ったのは楽しかった?

戸田:楽しかったけど、初めてのことだったので何が何だか??って感じで。写真もたくさん撮られて、左向いて、右向いてって。海外のパパラッチってこんな感じなのかなって、初めて体験しました。(笑)

陵本:恵梨香の世界的な活躍を期待しているファン代表の私としては、語学も身につけてもらって、日本と海外を行き来して大活躍してもらいたい(笑)。

 戸田:あははは!実は私も海外にトライしたくて、事務所に話したこともあったんですよ。

陵本:幾つからでも語学は身に付くしな。まあ、そんな心配はせずとも恵梨香は出会ってから、ずっと着実にキャリアを重ねて、あれよあれよという間に人気女優になったけどね。本当によかったよね。最近は忙しくてあんまり会えてなかったけど、私はいつまでも諦めへんよ、恵梨香のポテンシャルはめちゃめちゃ高いからね、今でも(笑)。

――久々の再会を果たし、今日の撮影が実現したんですね。

戸田:ほんと、一時期はほぼ毎日のようにノエさんと一緒にいましたよね。最近はなかなか会えない時期が続いていました。

陵本:そうなんよ。それで私がモロッコの伝統的なハンディラっていうラグに出会って、これを撮影したいなって考えてて。これを手織りしているベルベル人は文字を持たない民族だから、全部が象形文字で、カーペットやラグに織られた模様は全てメッセージになってるの。特にハンディラは花嫁が婚礼の時に持たされる素晴らしいもので、結婚を機に離れる娘に伝えたい思いを込めて作られるもんなんよ。そのハンディラの撮影のモデルをどうしようかなと考えてる時に、韓国の友達から、恵梨香と松坂桃李君が一緒に映った写真が載ってる記事がメールで届いたんだけど、私、韓国語が読まれへんから何て書いてるか分からなくて。ネットで戸田恵梨香、松坂桃李って入れて検索したら、結婚って出てきてな。びっくりしたわ!二人の結婚は、韓国のニュースでも速報になってたらしいよ。それで恵梨香にすぐ「結婚したん?」って、メッセージ送ったら、「そうやねん」って返事が来たな(笑)。それでハンディラの撮影のモデルは恵梨香や!って閃いて。この撮影のモデルは恵梨香しかおらんやろと!こんな贅沢なカーペットの撮影はないよね。恵梨香にもスタッフにも感謝やで、ほんまに。

INTERVIEW WITH ERIKA TODA #03

戸田:私の人生の節目には、いつもノエさんがいてくれるんですよ。30歳の誕生日の時も、お祝いの会を開いてもらって、その時に私、断捨離するって宣言したんです。断捨離を実行して、そこから自分の感覚とか価値観が変わってきました。本当にあの時期は節目だったなと思う。偶然、数字の上で30歳だっただけなんだけど、その節目節目に必ず、ノエさんがいてくれるんです。まさに転換期、そして進化の時でしたね。

陵本:これからもっと良くなると思うよ。今、やっと落ち着いて色々なことが見えるんじゃない?

戸田:結婚した事もあって、ゆっくり休んでもいいなって心のゆとりができたんですよね。いろいろな勉強をしてみたいと思うようになり、インプットする時間が持てています。今までは役者、戸田恵梨香の部分をずっと考え続けていたけど、今は私自身のことをようやく自愛できるようになってきて。役者である部分も含めた私自身を自愛することがどれだけ大事なのか、ようやく分かりました。

陵本:家のこと考えたり、将来のことを考えたり、以前と全然違うやろ?

戸田:そうなんですよ。以前は40代に向かって、どんな仕事をしていくかしか考えていなかったけど、自分の人生を考えるようになりました。それで自分自身が本当に変わったんだなと如実に感じました。

陵本:役者って、休みあっても休まれへんやん。役のこともあるから、髪の毛切るのも大変だし、少々の休みでも何もできんよな。頭が休むことはないやろ。

戸田:そうなんですよ。結局、次の作品の台本があるので…。今は半年くらい作品には携わっていないんですけど、まだ頭が硬いって言われます。脳圧パンパンですよ。やっぱりまだ頭を使ってるんだなって思います。

陵本:そうなんや。だって、何年休んでなかった?

戸田:1年に1ヶ月、まとまった休みを取るようにしていますが、近年はあまり取れていなくて…。

陵本:仕事が重なってくるからなぁ。これが終わっても次って。さらにこの作品逃したら、みたいなこともあるしね。でも今はもういいんじゃない?

戸田:私もそう思っています。コロナ禍で仕事が休みになったじゃないですか。それで半年くらいお休みできて…。。

陵本:それはある意味、ほんまによかったな。心が休めたから、やっと結婚も考えられたんじゃない?ほんまのあんたに戻ることができたんじゃないの?仕事に追われながら、結婚のことなんて考えられへんで。

戸田:そうなんですよ。本当に私、結婚を求めてるのかな?って思ったりして。

INTERVIEW WITH ERIKA TODA #06

陵本:あの頃はさ、恵梨香だけでなく周りも休んでたから、焦らんでええやん。自分だけが休んでたんと違うのもよかったんじゃない。

戸田:確かに、そうでした。ノエさんも大変だったんじゃないですか?

陵本:経営したカフェがコロナ禍で大変なことになって、ほんまに死にかけたわ。でも、新型コロナウィルスの蔓延のおかげで店を辞めることができたってのもある。コロナじゃなかったら、辞められなくて、借金してでも無理して続けてたと思うんよ。従業員もいたしね。でもコロナ禍で、色々なことがどうにもならなくて、全部が精算できてスムースに店を閉めることができたんよ。

戸田:コロナ禍で世の中の動きが止まったときに、どういう風に舵を切ったかで、その後の人生が大きく変わった人も多いでしょうし、世界的にも転機だったと思います。

陵本:私もデルタ株に感染してな、高熱も続いて、苦しかったんよ。それで生死を考えたもんね。母親もおるし、どうやって生きていこうかとね。それで自分の人生を振り返ってみたら、仕事ばっかりして、全然、遊んでなかったことに気づいた。本気で休まないといけないのにまだ働いてたんよ。それで人間ドッグに行ったら、「脳腫瘍」の診断を受けて、めっちゃ焦った。身辺整理やら、何やらしておかなくてはいけないことが山ほどあるやん!って。でもその前に、知り合いの紹介の脳外科医の先生にセカンドピニオンを聞きに行ったら、結局、診断間違いで脳腫瘍じゃなかったんだけど、えらい目にあったよ。でも、ほんまに死ぬこと考えたし、やっぱりこれから一番大事なのは自分やん、仕事じゃなくて。自分がいかに面白楽しく生きるかやろ?私はこれまでそんな風には生きてこなかったなと思って、これからはそれを念頭に置いて、生きてこうと。カーペットも旅しながら、売っていこうかなと考えてるんよ。

INTERVIEW WITH ERIKA TODA #05

戸田:そんなことがあったんですね…。やっぱり楽しく生きていきたいですよね。仕事だけではないなって、思います。自分の体と心が穏やかで、豊かな気持ちでいられることが一番、幸せなんだなと気づきました。仕事をしていることがだけが幸せじゃないんだなって。自分自身を見つめて、自愛することが大切だと実感したんです。

陵本:自分では気付いてんないと思うけど、恵梨香は頑張り過ぎやねん。

戸田:そうですね、昔は体調が悪くても仕事に行っていたこともありましたから。感覚が麻痺してて、痛みや苦しみに鈍感になっていた気がします。

陵本:それくらい急ブレーキ掛けて休まないと。体も心も悲鳴あげてたんやろうな。

戸田:そうかもしれないですね。

毎日、何やってるの?ってよく聞かれるんですけど、やることはあって…。

陵本:やらんとあかんことじゃなくて、やりたいことがあるって感じやろ?会いたい人とかおる?

戸田:今は人に会って何かを得るということよりも、学びたい欲望の方が強いです。語学もそうだし。

陵本:NHKのテレビやラジオの英語番組がええみたいやで。私の周りの友達も毎日、10分間の積み重ねで、英語上達している人多いから。中国語とかどうなん?

戸田:興味あります。中国語とフランス語を学びたい。

陵本:恵梨香が中国語を話してみ、もう大変なことになるで(笑)。とにかく、30代も半ばになり、しっかり休んでやっと自分だけのために時間を使えるようになったんやね。

戸田:そうですね。「皆、休め!」と働きすぎている人に伝えたいです。何よりも体が一番大事なので。

INTERVIEW WITH ERIKA TODA #04

陵本:だからな、身魂を磨かんといかんのよ。体と魂なんよ。体が磨かれへんかったら、魂も磨かれへんとね。だから、体と魂は一緒に磨かないとあかん。私、去年の3月から空手始めたんよ。めちゃくちゃ面白くて、私の性格にめちゃくちゃ合ってる。全員で型の稽古とかすると、もう踊りと同じ。空手するとスッキリするねん。私もコロナ禍で人にはあまり会ってないんだけど、「大人の学校」ってのを作ったんよ。それがオンラインセミナーになって、今は生き方を教えるっていうのをやってんの。最初は夢日記の付け方を教えてたんやけど、皆に夢を聞いたら、それはほんまの意味の夢じゃないねん。家が欲しいとか、いいもの着たいとかさ、そんなんじゃないわけよ、ほんまの夢って。この人らは、生き方が分かってないんやなって思ってな。それで色々な先生たちも巻き込んで、セミナーを始めたら年間1万人くらい生徒が受講したんよ。マクロビ食についてやアーユルヴェーダも教えてる。全部を豊かにすることが大事なんよ。

戸田:今は特に雑誌やテレビ、SNSの影響が大きいから、本当に自分の欲しいものが分からなくなっているのかなと思います。

陵本:ニュースとか見ないようにして、自分だけ大事にしたらええと思うんよ。それが世の中全体を大事にできる唯一の方法かもしれん。今は揺るぎない自分の心と体を大事にするしかない。恵梨香は料理教室も行ってるんやって。

戸田:そうそう。今は時間があるので、自分のアレルギーのものを使わない料理を学びたいなと。自分の料理ばっかりじゃ飽きるから、新たに学びたいと思って。

陵本:これまで料理教室に行こうと思う時間もなかったやろ?

戸田:なかったです。そんな時間ないから!って思ってたし。

陵本:でも誰かのためにご飯作るっていいよね。自分のためだけだとなかなか頑張れへんやんか。誰かおるともっと作れる。

戸田:そうなんですよ。一人なら1品でいいけど、二人なら8品くらい作ってますからね。

陵本:素晴らしい!ほんまに人生がパーっと開いてきたな。

戸田:開いてきました。体が軽いって、こういうことなんだなっていう、初めての感覚を味わってます。若い頃からずっと働いてきたから、頭が軽いって、これか!っていうのを体験中です。もっと軽くしていきたいし、もっと人生を開いていきたい。

―――今は、芝居とは距離を取って。

陵本:今、休みやからネットフリックスとか観れるやん。何か観てたりするの?

戸田:最近はドラマとか映画を観れていなくて…。仕事の見方になってしまうので。

陵本:そうやね。全て遮断せんとまた仕事の情報が入ってきてしまうもんね。

戸田:なので、体についての本などを読んでます。

陵本:運動は?

戸田:週に一度はジムに行って、体作りはしています。

陵本:いいね、それが一番大事なんやから!でも過去を振り返って、自分がいかに不健康だったかって思うやろ?

戸田:思いますね。過去の生活では太れないし、痩せていくばかりだなって思います。

陵本:前はしっかりしてて、ガチガチって感じもあったやん。今はいい意味でゆるさもあって、すーっとしているというかね。すごいいい流れって感じがする

戸田:ようやく気が巡るようになってきた気がします。末端冷え性も治ってきたし。

陵本:忙し過ぎて、ご飯も作られへんし、不摂生になってしまうよね。家帰ったら、寝るだけやん。無理やで。頭も心もパンパンだったやろ、いつも。これまで映画やドラマの撮影がずっと続いてて、役柄ではなく、自分自身でいられる時間が少なかったんやね。

戸田:そうですね。なかなかそんな時間は取れませんでしたね。

陵本:映画やドラマの撮影じゃなくて、今日みたいな仕事は、いつもと違うスタッフとも会えるし、リフレッシュできるんちゃう?

戸田:うんうん、気分転換になりますね

陵本:気分転換は必要やで。私も、これからは車にカーペット積んで、ポップアップやって、また次の街へ、みたいな暮らしができたらええなと思ってて。そのときに私の横にいる犬は白黒の子やってイメージしたら、今度、うちに迎える子犬のラファエルが見つかったんよ。それでな、近いうちに三重県のホテルVISONでポップアップやることになってん。野原にカーペット広げてな。それも不思議な縁で、伊勢神宮にお参りに行って、高速乗ってて、道を間違えて降りたらホテルVISONがあったんよ。ひと目で気に入って、こんな場所でカーペットのポップアップやりたいって思って、企画書を送ったら、話がまとまった。

戸田:ホテルVISON、知ってます。行きたい!

陵本:最近は買ってくれたお客様のお宅にはカーペットのデリバリーも始めてん。自宅に幾つかのカーペットを持ってお邪魔して、インテリアに合わせて選ぶねん。

戸田:最高ですね!部屋に合わせて選べるなんていいですね。私の家もお願いしたいです。

陵本:もちろん!カーペット持ってお邪魔するで!

戸田:ノエさんはいつもアンテナを張ってますね。それで色々と引き寄せてるんですよ。

陵本:人間って、幸せになるようにできてるのに変な心配や将来への不安に振り回されるから、全部、扉が閉じていくんよ。自分らしく生きてたら、扉は自ずと開いて、幸せにしかならへんよ。オープンにしつつ、いらん情報はあんまり入れんこと。自分のやりたいことは内側から勝手に湧いてくるから。

戸田:あれが欲しい、これやろうって気持ちは時が来たら内側から湧いてきますよね。私は今がそんな状態だと思います。その時に思う、その瞬間の望みを計画するのはとても難しいから…。計画にがんじがらめになるのも良くないですし。

陵本:恵梨香、まだまだ休み足りんな(笑)。

INTERVIEW WITH ERIKA TODA #07
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