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INTERVIEW WITH HYUNRI

――お二人が出会ったきっかけは?

陵本望援(以下陵本) :戸田恵梨香!

玄理:恵梨香と私が二人でソウル旅行に行ってて、そのときに望援さんたちも違うチームでソウルに来てたんですよ。恵梨香と望援さんは知り合いだったから、そこで合流して。そのときのソウルが初めましてでした。大体、10年前ですね。

陵本:それから、私が当時、働いていたブランドの展示会に来てくれたり、表参道でやってたセレクトショップに来てくれたりして。その頃、玄理はデビューしたばかりの女優さんだったから、舞台挨拶とかの衣装も色々と必要で、その相談に乗ったりしてな。うちの店にある服なら何でも貸すよ!って。

玄理:そうなんです。それでベルリン映画祭に、私が初めて主演した映画が出品されて、衣装がとにかくたくさん必要になって。それで望援さんがお店の服から、私物の「アライア」の服まで、全部貸してくれて。とてもお世話になりました。

陵本: すごく似合うのよ、「アライア」が。あとデビューしたばかりのロンドンのブランドだった「セルフ ポートレート」な。あれもすごい似合ってたから、舞台挨拶とかで着てくれて、そこらからかな。

玄理:その辺りから、深い付き合いになったんですよね。

――お互いの印象は?

陵本:何がすごいって言ったら、本当に勉強家なんですよ。本もたくさん読んでるし、ものすごく知識が豊富。そして話すと奥がすごく深い。そういう子ってなかなかいないし、とても面白いんですよ。玄理が映画の話をすると、まるで目の前でその作品が上映されているかのような気分になるんです。それは彼女が監督の想いとか、映画の背景などを細かく説明してくれるからなんだけど、それもすごいなと思いますね。彼女は、演劇学校で物の見方や演技について、すごく深いところまでしっかり学んでいるからなんでしょうね。頭が良過ぎるっていうのが私が玄理に持っている印象です。

玄理:私がソウルで望援さんに会ったときは、今よりももっと人見知りだったし、人と話すのも得意じゃなかったし、それこそ話したのも一瞬だったんですけど。日本に戻ってきて、また望援さんに会ったら、皆が彼女を慕ってて、ゴットマザーみたいな人だなと。何か困ったら、望援さんに相談してみよう、みたいな。望援さんも自宅に異業種の人たちをたくさん招いてお好み焼きをふるまったりしてましたよね。それで知り合ってから、あれよあれよと言ううちにすごく仲良くなって、ご自宅にまで遊びに行ってました。

陵本:二人で韓国旅行も行ったな。

玄理:そうそう!本当に仲良くしてもらってます。

陵本:玄理はこれからの目標がすごく明確で、この道に進むためには今はこれに取り組まなくてはいけないと逆算できる子。ゴールを設定して、日々を過ごしている人なんて、芸能界では珍しいタイプかもしれないです。本当に日々、勉強しているし、すごく思考が深いんですよ。だから、話しをしてても、すごく明確だし、私もとても刺激を受けます。

玄理:望援さんはこうやって褒めてくれるんですよ。それはとてもうれしいですが、やっぱり人生は波があるし、この仕事は自分の努力だけでは何ともならないところもあるじゃないですか。これまでもすごく落ち込んだり、もうダメだと思ったことも何度かありました。そんなとき、望援さんはめちゃくちゃケツを叩いてくるんですよ。励ますとか慰めるとかじゃなくて、まずケツを叩くんです(笑)。こうなりたいんだけど、どうしたらいいか分からない、今の自分じゃ無理かもしれないと悩んでいるときに、同じ業界の人なら考えつかないようなアドバイスをくれるんです。その頃、私は素晴らしい本に出会って、その物語がドラマ化されるとの噂を聞いて、出演したいけど・・・と悩んでいたら、望援さんが「その作家さんに直接、メール書いたらええやん。今からパソコン持ってきて、うちの店の一番、お気に入りの席に座って、作者さんにメールを書きなさい。今すぐ!」って言ってくれて。そのメールの相手が世界的ベストセラーになった小説「パチンコ」の作者、イ・ミンジンさんなんですけど。普通に返事が来ましたよ、イ・ミンジンさんから。もちろん、彼女がドラマのキャスティングに直接、関わっているわけじゃないんですが、その体験から「ダメだと思ったときこそ、攻め込まなきゃいけない」と学びました。その姿勢は、望援さんから教えてもらいました。

INTERVIEW WITH HYUNRI #01

陵本:その「パチンコ」という小説は玄理が見つけてきて、「本当にいい話だから、読んでみて」って勧められたんですけど、彼女は英語ができるけど、私はダメだから日本語訳が発売されるまで待たんとあかんくて(笑)。その間にイギリスに住んでいるシンガポール人の友達から連絡が来て、「パチンコ」を読んで、あまりにも素晴らしかったから、私のことを思い出して連絡したって言うんですよ。で、やっぱりすごいええ話なんやなと思いつつ、ついに日本語訳も出て、読んだんですよ。めちゃくちゃ良かった。家族の話で、歴史もひっくるまった美しい物語で、これは玄理が素晴らしいって言うのも分かると。でもその頃、お互いに忙しくて、あまり話ができてなくて。それから、実際にドラマが完成して、それを観ながら玄理のことを思い出していたら、そこに玄理が出演してた(笑)。あの小説に玄理が出会った頃は、「どうやらドラマになるらしいよ。できたらいいね」くらいの話だったのに、実際にLAまでに行ってな。

玄理:そうそう。LAまで行って、現地でエージェントも探して、オーディション受けて、役をもらいました。作家のイ・ミンジンさんともメールでやり取りさせてもらって。

陵本:それはすごいことですよ。アメリカのドラマですよ!

玄理:だから、本当にあそこで「どうせダメだな」ってウジウジしてるんじゃなくて、キャスティングの助けにならずともイ・ミンジンさんにメールを書き、返事をもらったことで、「どうせダメだろじゃなく、とりあえず何かやってみないとだめなんだ」ということを実感しました。望援さんにケツを叩いてもらって良かった。「大丈夫だよ、上手くいってるじゃん、どうにかなるよ」みたいな言葉を掛けてくれた人はいっぱいいたけど、望援さんのように「何落ち込んでんの。早くパソコン持って来て、メールを書きなさい」なんて言ってくれる人はいなかったですね。

陵本:玄理は英語も喋るのに、今すぐさっさとメールしなさい!と(笑)。

玄理:そんなの絶対に意味ないし・・・と思いながら、「偶然の成り行きであなたの本を見つけて読み、ドラマ化されるかもしれないという記事を見つけました。私はすごく運命を感じています」といった自分の思いをメールに書いたら、すぐに返事が来て、びっくりしました。

陵本:めちゃくちゃうれしかった。返信が来て、私もうれしかった。やっぱり自分で切り拓いたら、道は開けてくるんよ。待ってたら、待ってる間にイライラが溜まって、「うまくいかないのはあのせいかも、このせいかも」っていらんことを考えてしまうから。だったら、自分で開くべき。その行動をすることで、もっとチャンスは広がるし。玄理はそれができる人ですよ。

玄理:あのときに望援さんに背中を押してもらって、本当に良かったです。

陵本:作者からメールの返信が来るなんて、こんなうれしいことないよね。

玄理:後にドラマにも出演させてもらいましたが、まずは原作のファンでしたから。うれしかったです。

陵本:それは、玄理が送ったメールが良かったんよ。じゃないと返事は来ない。

玄理:もともと行動的なタイプではあるんですが、悩んでいるときに背中を押してくれる貴重な人は、これまでの人生であまり多くなかったんです。望援さんは、自分の身をもって、「こうしなさい」と教えてくれる人。望援さん自身も結構、サバイバルな人生を送ってたりしますよね?人生の壁にぶち当たって、それをよじ登るではなく、ぶち壊して進むみたいな。そのガッツはすごいと思います。

陵本:ほんまやで。サバイバル人生でな、廃人になりかけたわ(笑)。

――最近、お二人はよく会っていますか?

陵本:コロナ禍もあって、あまり会えてなかったんだけど、偶然、会ったんよね。

玄理:そう!私が犬の散歩してたら、ガラス張りのレストランで望援さんがご飯食べてて、久しぶりに再開したんですよ。

陵本:それで、私の韓国友達がSNSにすごくかっこいい写真をアップしてて、「また綺麗な韓国の女優が出てきたなぁ」と思ったら、玄理って書いてあって、同姓同名がいるんか?ってなってたら、玄理でした。めちゃくちゃかっこよかったで!

玄理:韓国の『デイズド&コンフューズド』に掲載された写真で、その撮影を担当してくれたスタイリストさんも10年前、韓国で望援さんと会ったときに同席してた人だったんですよ。

陵本:やっぱりな、点が全部、結ばれていくんよ。今日の撮影についてもずっと考えてたんよ。茶色のカーペットは玄理をモデルにしたいとね。だから、実現して本当に良かった!

INTERVIEW WITH HYUNRI #02

――今回、玄理さんと早乙女太一さんを組ませようと思った理由は?

玄理:それ、私も気になってました。

陵本:私は二人はとっくにどっかの仕事で会ってるもんだと思ってたんよ。

玄理:早乙女さんとは、今日が初めましてでしたよ(笑)。

陵本:太一は太一でめちゃくちゃ色気があるし、玄理もそうだから、二人を組ませたら、めちゃくちゃかっこいい絵になるなと思って。映画の『花様年華』の写真見て、玄理と太一なら、この世界になるなと思い付いたわけです。これは!と閃きました。ぴったりでした。

玄理:しかも私、デビューしてから一貫して「好きな映画は何ですか?」と言う質問に『花様年華』って答えるくらい、大好きなんです。私の母がウォン・カーウェイや岩井俊二監督がドンピシャの世代で、そんな母に勧められて高校生か大学生のときに観たのが最初です。そこから大好き過ぎて、毎年、リバイバル上映を観に行き、4K上映があるとまた劇場に行くってくらい、私にとって特別な作品なんです。だから望援さんもそれを知ってて、今回の撮影のテーマに選んでくれたのかな?と思ったら、全くの偶然でした。そんなこともあり、今日の撮影はとても楽しみにしてました。「モロッコのカーペットの撮影でチャイナ服を着るのかな??」って勝手に想像して、「それはどんな感じか?」って思ってたんですが、もちろんそうではなく、世界観の解釈の話で(笑)。早乙女さんと二人でカーペットに横になったカットがあったんですが、目もあまり合わないまま撮影が始まりました(笑)。

陵本:それでもグイグイ、もっとこんな感じくっ付いて指示出ししてたけどね、私は。

玄理:インテリアとかカーペットとか、そういった撮影は私も初めてでしたけど、皆が望援さんがセンスのいいことは知っているから、心配してないんですよ。彼女に任せておけば、大丈夫って。だから不安もないし、仕上がりも楽しみだし、望援さんが作りたい絵になればいいなとそれを一番に考えてやってます。

――では、来年はどんな年になりそうですか?

陵本:これは玄理と知り合ったときからずっと言ってるんですけど、彼女がドレスを着てカンヌ映画祭のレッドカーペットを歩いているシーンが見えるんですよ、私には。それを感激して泣きながら見守っている私っていうね。そこに近づいていますからね、確実に。

玄理:来年は新しいことに色々と挑戦したいですね。そして、それを試練ではなく、チャンスと捉えて、前進できれば。演じることに慣れてきた部分もあるので、もう一度、緊張感を持って取り組みたいなと。

陵本:切り開く力と挑戦するマインドがある玄理はまったく問題ない。周りの環境にもよるとも思うんですよ。基本的に世の中、受け身な人が多いから。その空気に飲まれてしまうとダメになってしまう可能性もあるけど、もっと積極的で前向きな人たちに囲まれると今の100倍は行けるんと違うかな。だから、定期的に仕事一緒にしよな。私は玄理のこと、追っかけていくで(笑)。

玄理:本当にコロナ禍で会えなかった時期に心が弱ることもあって、結構、望援さんのことを思い出してました。望援さんも大変な時期はあったと思うけど、それでもやっぱり悩みを相談するとすごい強さで励ましてくれるから、励ますを通り越して、背中をバーンと叩かれるみたいな(笑)。だから何度も会いたいな、元気かな?って考えたりしてました。

陵本:今日、久々に会えて、話もできて良かった。ますます綺麗になってて、磨きがかかってるから、もっと来年は飛躍すると思うよ。今度は玄理がいるLAに遊びに行くわ(笑)。ほんまの一流の人たちってな、勉強し続けてるんよ。自分を磨き続けてる。玄理もそのタイプ。自分について研究し、時には違う場所に身を置いて、新たな挑戦をするべき。何につけても情熱が大切で、この子もそれを持っている人に常に囲まれてて欲しいと思います。でも、玄理は自分を磨き過ぎるところがあるから、たまに焦燥感に駆られると思うんよ。それが少し心配。そんなときは、一旦、ぬるま湯に浸かって、のんびりしたらええと思うよ。それでも新天地で大きなプレッシャーに押し潰されそうになったら、すぐに連絡ちょうだい。会いに行くから(笑)。私は世界に飛び立つ玄理のオフィシャルサポーターやからね!

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